雪の日のこと 老犬そして三方よし
きのう朝10時半頃から、雪が降り出し、見る見る積もっていきました。本当に、しばれる、寒い。きのうの雪の日の話をお送りします。
<その1>
老犬に雪つぶて
昼の2時過ぎ、寒い日は屋内に入れて飼っている、我が家歴17年の老犬が、しきりと外へ出してくれとアピールし始めました。多分、おしっこでしょう。ドアーを開けて犬を庭に出してやりました。犬は、
雪の日は喜んで庭駆け回るのが、歌にもありますようにひとつの定番または通り相場のはずですが、我が家の老犬は違います。へたへたと倒れ込むように歩き出しました。その上から雪が容赦なく降ってきます。そういう情景を描写・解説して一句。
よろよろと ゆく老犬に 雪つぶて
ひとしお染みる寒さです。同感、共感、犬に私も・・・。
<その2>
『売り手良し、買い手良し、世間良し』の【三方よし】
それに先立つ12時過ぎ、シルバー人材センターの帽子をかぶった勤務を終えたおじさんが、勤め先のスーパー店の周辺の道路とお客さんの出入り口付近の雪かきをしていました。誰に頼まれた訳でもなく、働かせてもらっている店によかれと、そしてお客さん、とくに高齢者や妊婦さんや子どもたちが滑って転ばないようにとの思いから、自主的に、作業をしているとのことでした。彼は、近江の地の先達の近江商人の残した教えである『売り手良し、買い手良し、世間良し』の【三方よし】に感銘しているおじさんでした。おじさんは、
『売り手良し、買い手良し、世間良し』、自分流に言い換えれば『自分よし、相手よし、世間よし』の【三方よし】の理念の普及こそが、今の日本を救うことになる と信じているのでした。
(つづく)
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