胸キュン
胸キュン
最近、シルバーさんのお世話で、パン作りや料理の宣伝のための冊子を各戸に配布する仕事もしている。昨日の午前中、晴れかけたら小雨が降ったりして、曇り空、風が強く、そんな天気だったので、出かけるのに躊躇して、家でパソコンをいじくりながら、CDで松山千春さんの歌を聞いていた。何曲かあって、とりわけ胸キュンとなったのが「かざぐるま」という歌。
私の心は 貴方の腕の中
貴方の心は きままな風ね
貴方の言葉に 心乱れて
とまどう私は かざぐるま
まわれ かざぐるま
かざぐるま いつまでも
まわれ かざぐるま
かざぐるま いつまでも
澄明な声と心に響くメロディに乗って歌詞が迫ってくる。「迫ってくる」と言ったらやや大げさだけれど、過ぎし日を思い出して、胸キュンになったことは事実。
なかなか、こちらを向いてくれない人を思う女性の心をうたう「私の心は 貴方の腕の中 貴方の心は きままな風ね」が、私の経験にピッタシカンカンで、男の私もけっこうジクジクと思ったりしていたし、逆に、そう思わせたこともあったらしい。あったらしいとは、私が痛い失恋をしてその胸の痛みに、ふと、私が以前に別の女性にした仕打ちも、逆にそうだったんだ、と気づいたことによる。
何をブログに書くねん、と言われそうだが、人生は、自分の思うようにはならない、ということを前提にしつつ自分が辛い目に遭って経験をして、初めて、人の心の痛みに気づく、という教訓・・・何回か失恋もしてそれを乗り越えて、人間的には成長した。だから、得恋(こんな言葉あるかどうか知らないけれど、基本的には私の“造語”)よりも失恋の方が、成功よりも挫折の方がそれを乗り越えた時、より強く、より優しくなれるヨ。だから (イジメは決して成功なんてシロモノではない卑劣な行為だけど、無反省・傲慢と辛い・悲しいの関係というか構図は、イジメも他の事象も似ている) イジメるよりイジメラレてる方がそれを乗り越えた時、より強くより優しくなれるヨ、と言いたかったような松屋千春談義第一ラウンドの巻。
因みに、亡くなった3つ上の兄は、青春の頃、「振られたら、振り返せ。見返せるような人間になれ」と訓じてくれた。さらにこんなことも言っていた。「女なんて、トラックの荷台に載せるほど一杯おる!」とも。ちょっと乱暴な言い方で、女性をバカにしていると思われたら困るけど、因みに、男だって、トラックに一杯乗っている。
イジメられても、死ぬなんて事は考えずに、立ち上がれ! あなたの心はすごくいろんなことに気づいて、豊かになっている。ボクシングの内藤選手もイジメられた経験をバネに立ち上がった。ついでに言うと、学校の先生の採用試験にも挫折やボランティアや別の職業経験等、苦労も含め、さまざまな経験がもっと重視されたら、またお医者さんや政治家にも経済的に恵まれない若者たちがなっていけるシステムができたら、日本の教育も医療も政治も、質的に変わっていくのにと思ったりもする。
でもそれにしても、時々は、得恋も成功も欲しいよね、そしてしばらく得意の絶頂、それが行きすぎたらやや傲慢の境に浸りたいよネ。得恋や成功つづきだと、人間は傲慢で馬鹿になるかも・・・と、さまざま思いながら(実はブログを書く際に考えたことも多いのですが・・・)、「私の心は 貴方の腕の中 貴方の心は きままな風ね」をしんみり聴いていました。ドアーの向こうで、最近ただひたすら寝ている我が家の女性犬も聴いていました。話があちこち行きましたが、禍福はあざなえる縄の如し、の大団円。
関連記事