腰を痛め、リリーフ登板の「詩」
腰を痛めましたので、以前に書いた「詩」に救援登板してもらいます。
たどたどと よろよろと
たどたどと よろよろと あるいてきた私
決して 勇ましくない
決して かっこよくない 美しくない
だけど これだけは 言えること
それは ずっと今まで
あるいてきたこと あるき続けてきたこと
そして いろんなことに 気づいてきたこと
たどたどと よろよろと あるいてきたから
あっちへ よろめいて
こっちで クダをまいて
向こうの方へ 道草してきたから
見なくてもよいことを 見てきたし
聞かなくてもよいことを 聞いてきた
たどたどと よろよろと あるいてきたから
道端で泣いている人や
絶望に打ちひしがれている人に
か細くて頼りない 私の手を
差し伸べられた
たどたどと よろよろと あるいてきて
悲しみの少し向こうに 喜びがあることや
憎む心が実は 人の愛をもとめていること
を知ってきた
ありがとう・・・ たどたどと よろよろと
あるいてきたこと こられたこと
決して速くなく 効率はよくないけれど
超特急で走っていたら 気づけなかった
人の愛 人の情に 胸震わすことができた
たどたどと よろよろと あるいてきたし
そしてこれからも たどたどと よろよろと
あるいて 歩いて あるいていこう
やや、キザで冷や汗たらりの「詩」もどきでした。
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