おかあさん
おかあさん
おかあさんは
どこでもふわふわ
ほっぺは ぷにょぷにょ
ふくらはぎは ぽよぽよ
ふとももは ぽよん
うでは もちもち
おなかは 小人さんが
トランポリンをしたら
とおくへとんでいくくらい
はずんでいる
おかあさんは
とってもやわらかい
ぼくがさわったら
あたたかい 気もちいい
ベッドになってくれる
※ これは、青森県八戸市の小学4年、
西山拓海くん(9歳) が、2年生の時の詩です。拓海くんのこの詩は、昨年10月、仙台の詩人、土井晩翠を記念した小中学生対象の第48回「晩翠わかば賞」で佳作を受賞していました。その拓海くんが、詩で限りない慕情と信頼を寄せ表現していた、そのお母さんによって、絞殺されるという事件が1日に起こりました。将来は「電気屋さんになりたい」と話していたという拓海くんの夢は、最愛の母によって無残にも破られたことになります。この報を聞いて、この詩を読んで、私は言葉を失いました。この子の思いを、どう受け止めたらよいのか・・・容疑者となったお母さんを責めることは容易です。ですが、この子の思いを、私たち大人は、どう受け止めたらよいのか、辛く切ない思いが始まります。
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