CHANGE(第7話)
テレビドラマ「CHANGE」(第7話)。2つの面から、心に留まったというか、心に淀んだ思いがあって、表現が難しい。例によって、私の我がママ感想文です。
CHANGE(第7話)
一つは、ドラマのストーリーに関するもの。それは、政界の舞台裏というか、権謀術策、“求心力”というもっともらしい名を付けてはいるが力あるものになびき“おいしい所”に群がるアリ(蟻)のような輩の群れの離合集散、理想より現実とばかりに理想の追求をやめ思考停止することを“現実”社会のプロの遊泳術と心得る勘違い政治家、そこに翻弄される素人政治家朝倉啓太総理。・・・若干の誇張はあるだろうけど、さもありなんと納得してしまう、よくできたドラマだ。
だけど、政界の舞台裏が、本当にこんなものだったら、この国は大変な国だと思う。
「信なくば立たず」とは、いづれかの政治家が言った言葉だと記憶しているが、「信」からほど遠い、舞台裏の顔を持つ政治家たちは、この国とこの国の人たちを、己の権力欲のために、どの方向へ持って行こうとするのだろう?
政治の目的が、「国民の幸福」から逆算して何をなすべきかを考えようとしているのか、それとも「己の権力欲」から逆算して何をなすべきかを考えようとしているのか・・・現実の政治家もよく考えて欲しい、
「国民の幸福」から逆算して政治家としてのあなたが必要ですか?
それとも「己の権力欲」から逆算して、あなたたは政治家としてのあなたを必要としているのでしょうか?
・・・と。橋下大阪府知事や東国原宮崎県知事の支持率が高いのは、率直さ・理想を掲げる・素人っぽい故ではないでしょうか? もし、彼らが、権謀術策・手練手管を連想させる玄人風になったら、支持率の低下は避けられないでしょう。
2つ目は、俳優陣の個々の顔の表情のアップがリアルだった。板挟み・裏切り・誤解・傲岸・不信・孤独・落胆・自信喪失、そして希望・・・。私の人生でも憶えのある表情・・・つらいけど、朝倉総理乗り越えて欲しい・・・。病床で、あなたへの期待と夢を語って亡くなった亮介くんのためにも・・・。それに朝倉総理の、かなり長い時間、映像のあった木村拓哉さんの後ろ姿の演技と演出が、粋だと思いました。
以上、ドラマを実際に見ていない人には、虚構と現実ない交ぜのわかりにくい文章ですが、私の感動の一端でもお酌み取り頂ければうれしいです。
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