ツカミはナカミを表す

夢想花

2008年07月09日 00:25

  昨日の、つづきです。ご退屈あれど、ちょっとの辛抱! 最後まで、お目通しを・・・希い奉る次第でございます。


    ツカミはナカミを表して・・・

  まず掴むことが、大切なのだ。ドラマ「CHANGE」にしても、超人気者の木村拓也さんを主役に据え、人気実力俳優を脇に置いている。ドラマ展開のスピ-ディさ、それでいて息抜きが欲しいな、という声に応えるように出てくる美しい星空を見るシーンと俳優のシルエット、粋に流れ出す主題歌・・・さまざま視聴者を掴み、あきさせない工夫が随所にある。

  初めのツカミだけで、中味のない詐欺師・ペテン師みたいな人もいることはいるけれど、ツカミを一生懸命考える人物や組織は、同時にそれにふさわしい中味も創っていく、ものだ、とは、私の人生の経験上の実感。要は、ツカミもナカミも、トテモ大切だということを言いたい。ツカミは、やや極端(? 笑)な例えで言うと、“お化け屋敷”の「入り口の “看板”」みたいなもの、ナカミは「その中の有象無象のお化け達や通路や装置群それに醸し出される空気、それらを合わせた、すなわち“実体” 」。(却って、分かりにくい例えになったかな? 笑)。
 
「名は体を表す」という言葉がありますが、「ツカミはナカミを、端的に表す」ということではないでしょうか? また、ツカミは一時的、ナカミはある程度長いスパーンで判断するという性質もあります。あの郵政改革選挙で圧勝した小泉総理はツカミはうまかった。しかし、今、そのナカミが問われています。

朝倉総理は、国民に語りかける言葉を持っていらっしゃいます。。。とは、深津さん演じる美山秘書の言葉。日本の政治家も、このドラマ「CHANGE」から、学ぶべきは、大いに学んだ方が、「グ~っ!」 特に“つかみ”のコツ、というものを・・・。そうすれば、政治はもっと、国民に近づくだろうと、思ったりもする。ただ、国民の側は、第一発目の“つかみ”や、それに利用されがちないわゆる“かっこよさ”や“ルックス”や“ムード”だけの政治家や政治勢力には、ご用心ご用心! 歴史上、権力者はかっこよく国民・庶民の前に登場し、ナカミ 不詳? のまま、国民・庶民を戦争など変な方向に引きずり込んだ例は、いくつもあります。

  政治家は、ナカミに並んでツカミの研鑽も怠りなく、国民はツカミに並んでナカミを見抜く目の涵養もオコタリなく、ということを、曲がりくねった私の理屈の一つの結論として、申し上げたいのです。



関連記事