いじめによる悲しい事件事象が頻発しています。
教育関係者の二転三転の釈明が、
問題・事態を深刻化させています。また、
イジメの発見や改善・解決には、
地域社会の大人の眼差しや関わりが不可欠です。

      警察官時代の経験や教員に成ってから、
      高校部落研や社研の仲間や、
      教職員組合の研修や職員会議で激論した事、
       等から、イジメについて、私なりに纏めた考えです。
      水谷修夜回り先生や
      一時のヤンキー先生にも共鳴しました。
     いままで、このブログで、様々、触れて来ましたが、
       2016年9月10日号を、再度、載せます。
        少し、長く成りますが、
    じっくりと、お読み下さいますようお願いします。m(_ _)m

【子どもの世界のイジメについて】

※イジメ発見の端緒
(問)もし、あなたが学校の教職員なら、どう思われますか?
① 学校で、昼休みに、職員室の前を、
一人の生徒が、ジュース瓶を持ってウロウロして居ます。
↓↓
★ その生徒は、買わされているか? 
使い(パシリ)をさせられているか?

② 階段を、子どもAが、子どもBを背負って、
昇ったり降りたりしています。
★AとBの上下関係が、いつも同じか?
★それを、別の子どもC、D、E、Fが見て居た場合、
↓↓
Aを見下したグループが出来て、
恒常的にAをいちびり始めて、
イジメのグループが出来て、
グループによるイジメが恒常化
する
危険性もあります。

③ 放課後、道端で、一人の子どもに、
 数人がからかったり暴力を振るってる場合、
 地域社会の大人はよく観察して注意したり、
 声をかけたり、
 その場合は、学校にこういうことがあった
 と、報告・連絡・相談をして下さい。
 イジメは、学校の教職員だけでは、無くな
 りませんし、発見できません。
 地域社会の大人の協力が、不可欠です。

 イジメてる子が、イジメられてる子に言う
 常套語は、
 冗談やがな、友だちやろう?!
 そして、イジメられてる子に、たまに、
 優しい言葉をかける。
 イジメられてる子は、それが嬉しくて辛抱
 する【DVに似た構造、です。】
 また、自分のプライドもあって、
 親や近所の大人に知られたくない、
 学校の先生にチクるのはイヤだ、
 という思いで、
 益々、イジメられてる事を、
 自己の内に籠めて、益々、悪循環し、
 挙げ句、不登校状態に成るか、
 相手に復讐するか、
 最悪の場合自死する事もあり得ます。



 イジメる側の子も、
 イジメられる奴が悪い、とか、
 イジメなければ、自分がイジメらるれる、
 人をおちょくるのは面白い、とかの理由で、
 イジメ行為を加速して行きます。

④ 学校の先生の前では、“良い子”を演じる可能性も大きく、
先生も、クラス内で、元気の良い子に眼が行きがちで、
さらに、学校の教職員集団で、
平素から、協議が、緊密に行われていない場合、
教職員集団内部で、イジメに関する感覚が磨かれず、
子どもの世界のイジメを、見逃しがちに成る。また、
権力機構の上からの統制が強く、
教職員は昼夜を問わず、また
土日祝日もクラブ指導に忙殺され、
    ブラック産業化しているかもと、懸念し
モンスターペアレントへの気遣い、また、
子どもたちの脅し、等に因り、
個々の教職員のイジメ対応への指導が及び腰に成り、
ますます、
イジメを、結果的に放置する危険性も増大化しかねない。
また、かつては、教職員組合も強く、
教職員組合の活動を通して、
上からの過度の権力統制に異議を唱え、
組合内部の研修会によって、人権・イジメへの感性を磨き合った。
また、地域社会の各種団体や、大人達との連携も頻繁にあり、
学校と地域社会との連携も進んだ。
しかし、近年は、教職員の組合加入率も下がり、
結果的に、イジメへの対応も、弱化 して来ている。

⑤ イジメる子も、様々なストレス・課題を抱えている場合も多く、
じっくり話すと、涙を流して、自己の行為を反省することも、あります。

⑥ 教師が、まず、自分の責任を認めて、
イジメられている子と親に話し、次に、
イジメる子と親に話し、
両者を引き合わせてイジメ問題を解決する。

⑦ 人間は、本来、イジメをする、しがちな動物です。
イジメの窮極は、 暴力を揮っての戦争・殺戮そして抑圧です。

生き抜くために、暴力で相手を押さえ付け、
1651年、イギリスの哲学者トマス・ホッブズは、その著「リヴァイアサン」で、
自然状態にあっては、万人の万人による闘争状態が生まれ、
の中で、弱者の命と人生が蹂躙されました。


これを放置したら、自分自身も危うい!
と言うことから、 『社会契約説』や
『人権思想』や
『民主主義思想』が生まれ、
それらの考えが、
市民革命や社会運動で、
世界の大きな“潮流”に成って来ました。

こういう理性的なことを踏まえた人は、
大人であれ、子どもであれ、
他者に、イヤなことしたとしても、
ある程度のところで、自分の行為を【抑制】しますが、

そういう、
理性がまだ不十分な人は、
まわりの雰囲気に乗って、
面白がって、
他者をいたぶって、
力による【上下関係】を作っていきます。


加害の方は、たまに、
被害の方に“優しい言葉”を懸けたりする!
被害の方は、それが、妙に嬉しくて、
また、親に心配掛けたくない。
自分自身のプライドのために、
親にも言わず【平気な顔】を“装って”対応して、
ますます、【土壺】にハマっていく!!!

イジメは、
そういう【構造】を持っているのでは、
      ないでしょうか?!
それを、糺していく為にも、
学校の教職員や
地域社会の大人の眼差し、
さらにマスメディアの反省が、
不可欠なのではないでしょうか?!

⑦ 逆説的に言うと、
人間は、苛められて鍛えられ、
優しさを身につける事も多く、
イジメで自死を選ぶのでは無く、
人間的成長のバネに成ることもあります。
  


以上、イジメについて、特に、子どもの世界のイジメについて、
  高卒前の母子家庭による企業の就職差別に遭った事、
  高卒後、7年間の巡査時代に学んだ事、
  40年余の教員生活で経験して来た事、
  教員生活時に、部落差別・人権問題学習で学んだ事、を基に、
  イジメ問題、その解決について、縷々、述べました。
  
★ 昭和40年代、部落差別を苦に自殺した女子高生、
★ そして、
今も、イジメを苦にして、辛い選択をする子どもも大人も居ます。
特に、近年は、
ネットへの投稿等によって、深刻化しています。

★ 今の、テレビ番組や、お笑い芸で、
他者、特に社会的弱者を、からかう風潮がかなり有り、
その時に、発せられた言葉や行為の数々が、
イジメの技に使われている現実にも、きちんと向き合う必要があります。

テレビ番組や、お笑い芸で、
他者、特に社会的弱者を、からかう風潮が有り、
その時に、
発せられた言葉や行為の数々は、人々の人権感覚を麻痺させ、
人間蔑視の風潮を加速するのではないでしょうか?! 

  重複する点もありますがお汲み取りお願いします。

※ イジメについて、このブログで触れた号です。
            クリックお願いします。m(_ _)m
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    私ごとで、寂しい話題で恐縮ですが・・・

昨夜、高校部落研の顧問連の仲間から
顧問のT先生の訃報を伝える電話がありました。

吃驚しましたし、私も含めて、
お互い、そういう年頃なのだ!
と、改めて、感じて、寂しさが募りました。



私が、滋賀県の高校教師を拝命したのが、
1974(昭和44)年でした。

当時は、部落差別や民族差別、
職業差別、
家庭環境等による就職差別、
容姿による就職差別や、
女性差別が厳しく、
思想・信条に因る差別が、
当然のようにされていて、


昭和37年に高卒前の私もそうでしたが、
1970年代に入っても、
多くの高校生や中学生が、
本人の責任でないことで、
就職差別や、
進学するチャンスも奪われていました。


私は、教師になって、
間もなく、
高校部落研活動、社会問題研究会、
高校生の集い、
それを支える教師たちの顧問連、
高校生の自主活動全体を支える教職員組合、
に関わり、
これらの組織が手を結んで、
不当な差別に立ち向かう闘いや実践を重ねていきました。


T先生は、その一翼として、
長く、誠実に、活動されました。
その先生がお亡くなりになった・・・!!!


人間の宿命、
と言えばそれまでですが、
先生の
ややかすれ声の話し方・笑顔が、
今もくっきりと、
蘇って来ます。


寂しいけど、先生のご意志を継いで、
貧困や差別に苦しむ子どもたちへ、光を・・・!!!

このことに、向かって、
健在な仲間と手を組んで、
さらに、一層、努力していきましょう!!!

と、思いが行き交っています。


 ~~~~~~~~~~~
「高校部落研や高校生への差別」に関わって、記述した
このブログの記事です。

http://poeny.shiga-saku.net/search.php?csrf=7df267168171e4250cea957afaca89527c644acf&search=%E9%AB%98%E6%A0%A1%E9%83%A8%E8%90%BD%E7%A0%94

  

イジメを苦にした、と見られる
子どもの自殺が報じられています。



子どもを見守り指導する立場の
学校の教職員や教育委員会、
教職員組合など、
さらに、
保護者、地域社会の大人の関わりも
さらに深く問われるべきですが、

死を選ぼうとしている人にも、問い懸けたい、と思います。

私が、40年余の、高校教師在職時に、
忘れられない、辛い経験があります。
2度、高校生の自死、がありました。

一つは、
私が高校部落問題研究会の役員をして居る時、
他校ですが、合宿学習会などで、よく知っていた、
女子高生が、部落差別を苦に自殺しました。
昭和40年代は、まだまだ部落差別も厳しく、
その苦しみを、理解し切れなかった
高校部落研の仲間、私も、衝撃を受けました。



一つは、
昭和50年代、私が学年主任をして居た、
3年生男子が、卒業後の就職先も決まっていたのに、
自殺しました。
葬儀の時、
葬儀に参列した、高校生の友人たちに、
お父さんが、
こんな殺生な死に方をしんといてくれ!
と、大声で、叫ばれた
    ことも、強く、憶えて居ます。
若い担任も苦しみましたし、私も、級友も悩みました。


       ~~~~~~~~
       ~~~~~~~~



死を選ぼうとする人に、
ご本人は、自分で“選択”できる方法ですが、
遺された親、教師、友人に、とっては、
一生涯、かかっても、分からない
  “”であり、“苦しみ”です。
   
    私も、今も、深い本当のところは分かって居ません。





イジメは、悲しいけど、
人間社会には、
 付きものの“性”であり“業”です。

イジメられたら辛いけど、
そこから、逆境に耐える力、
人の辛さに敏感な“優しさ”も、身に付いて来ます。


ブログのあちこちに、述べて居ますので
読んで下さい。m(_ _)m

http://poeny.shiga-saku.net/search.php?csrf=6645aee8329cf0d8d264d816cd4d44212042d539&search=%E3%81%84%E3%81%98%E3%82%81


文部科学省HP も、読んで下さい。m(_ _)m
http://www.mext.go.jp/component/b_menu/shingi/toushin/__icsFiles/afieldfile/2009/04/13/1259190_5.pdf

決して、自死に、決着の道を、選ばないよう、
イジメ克服の向こうに、きっと、
新しい心境の自分が居る・・・!!!

“逆縁”の不孝・不幸も考えて欲しい!!!

   と言うことを、強く、強く、お訴えします。

  

や〜、元気?
お久しぶりです。
変わらへんな〜
嬉しい〜!

懐かしい人たちの、言葉が、飛び交って、
一昨7月7日、彦根で
何十年ぶりかの、高校教師の仲間の集いに参集しました。

滋賀県の高校教師に成ったのが、
1974(昭和44)年、
当時は、部落差別も厳しくて、
差別に苦しむ高校生たちの願いを大切に、
高校部落研活動、社会問題研究会、高校生の集い、
そして、それを支える教師たちの顧問連、
そして、高校生の自主活動全体を支える、教職員組合、
が、手を結んで、
主権者教育、生徒の自主活動を大切に

定年退職まで、
そんな活動が、長く、教員生活の“柱”と成りました。

退職して、カラダ、いまいち!
だけど、気持ちは矍鑠


こんな時代だからこそ、
かつての、教師の文句言い連中が、
若い教師や生徒たち、そして、教え子たちに、

日本の未来を一緒に考えて行こう!!!
そのために、
退職した教職員が、年寄りだ、と、
収まって居ずに、
ここは、一踏ん張り、二踏ん張り、三踏ん張りで、頑張って行こう!!!

と、談論風発の末に、
教え子を再び戦場に送らない!!!
平和と安寧を、未来世代の人たちに・・・!!!

すべく、学習会を企画、呼びかけることを、決めました。



お節介性・講釈好きな、夢想花、例によって、
♪ぼけない音頭♪ や
戦後70年人権問題変容目撃史
のプリントを配って、
♪シャボン玉(子どもたち)を、
世の“突風”から守りましょう!!!♪

とお呼びかけしました。


収まってられん!
長年の活動で培って来た知恵、らしきものもあるし、

一つ、みんな、頑張るニャン、
と、ひこにゃん、たちの、咆吼の夜、と、成りました~~~


ここで、
思いを、五行歌、にしますと、

ゆっくり、むっくり、じんわりと、
それでも、少しは急がにゃ、
思いは遺せん!!!
老若で造りたい、
日本の未来、人、尊重される社会を・・・!!!


話し少し変わって、
昨日は、中高生に勉強を教えるボランティアでした。
この子たちの、
未来に、平和と安寧を!
私たちご老体は、
そのことのお手伝い!
未来は、子どもたちの手で!!!
老兵は、消え去るのみ、ねぇ、安倍しゃん。。。


だけど、私は、そう簡単に、消えられないと、体力鍛練兼ね、
昨日は、朝は、スクールガード、
昼からは、小雨模様の中、こてこてに、歩きたくり、疲れました~~~icon24
  

昨日は、米原で行われた、
部落解放研究滋賀県集会 に参加しました。

最初は、
全体集会「人権トークとシンポジウム」で、
★ 一人芝居をされている、中西和久さんの
「しのだづま考」・・・
※ 中西和久「しのだづま考」応援団のFB です。
https://ja-jp.facebook.com/pages/%E3%81%97%E3%81%AE%E3%81%A0%E3%81%A5%E3%81%BE%E8%80%83%E5%BF%9C%E6%8F%B4%E5%9B%A3/244467252373759

★ 辛淑玉さんの、乗り越えネット のお話し、
※ のりこえネットのHPです。
http://www.norikoenet.org/
などのお話しがあり、
日本の社会は、かなり人権感覚が進んだとは言え、
まだまだ、誤解と偏見が、強く残っていること
等が、討議されました。

午後は、私は、
★ 企業の人権研修
★ 障害者の人権と社会参加
★ 歌声による、人権啓発活動
    世直し歩さんとバンド歩歩(ぽぽ)さんのコンサート
に、出ました。



勉強になったし、新しい気づきもありました。
部落問題と私の関わりと言えば、
故郷京都では、世間の大人の口車に乗って、
差別と偏見に疑問を持たない少年・青年期でした。
25歳で、滋賀県の教師に成って、
そこで、高校生の苦しみに出会い、
同和地区隣保館での夜の学習会に参加して、眼を見開かされ、
以後、定年退職時まで、
高校部落研究活動や部落研顧問連絡会議、高校生の集い、同和教育、人権教育に
関わり、人権問題と高校生の自主活動の勉強 をさせて、頂きました。
各地で、合宿学習会をし、
県下の多くの高校生や保護者・地域の方と交流しました。



ただ、残念で、今も強く心に残っていることは、
他校の女子生徒が、部落差別を苦にして、
自死したことです。
昭和40年代、差別が厳しく、街に
高石ともやさんの  ♪もしも、差別がなかったら♪  が
流れていた時代です。
教師になった昭和44年には、映画「橋のない川」 の上映運動がありました。
同和対策特別措置法が制定されました、偏見と差別は厳しく、
高校生は口惜しい思いをしていました。


その時の経験が、定年退職後も、私の活動に大きく影響しています。
自死した高校生の思いを、
   無にしてはならん!!!


あれから40年余、日本社会では、
人権感覚は進んだけど、部落問題や在日朝鮮人のことは、
なんとなく、話しにくい!
それでいて、ヘイトスピーチ、
状況は、まだ、残っていると、私は、思って居ます。
忌避するのではなく、
分からんことは、分からんと言い、
思ったことを交流出来て、
お互いの誤解をなくしていく!!!

若き日、解放運動の活動家が、こう教えてくれました。

“違い”は“違い”と認めつつ、
“共通の基盤”で連帯する!!!

例えば、部落差別と女性差別は違います。
ですが、“共通の課題”を共有することによって、
連帯して、差別をなくす運動は、出来る!!! と。

例えば、部落差別と貧困問題は違います。
ですが、“共通の課題”を共有することによって、
連帯して、矛盾をなくす運動は、出来る!!! と。



どの人権問題でも、タブーなく、話し合いを進め、
いつか、みんなが、腹の底から笑い合える!!!
人を、出自などで、決めつける残酷さを持たない!!!
そんな社会が実現することを願って、
老いは老い故の思いでもって、進んでいきたい、と思って居ます。

  

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 うれぴい! 「インフルエンザ予防絶交仮面の歌」に、曲がつきました~! 
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