2007年12月16日

   ガラスの橋脚

       ガラスの橋脚

テレビで 大食いを競い 
   もてはやす番組が 流されている
 タレントが 
   制限時間内に 何十人分食べたとか
 早食い競争が 喧伝されている
一方で テレビ局は 
 飢餓に苦しむ世界の子どもたちを報道し
     南北問題の矛盾を世に訴える

これを文明の爛熟というか
文化の多様性に寛容な 
  社会の活力 という見方もあるだろう

だけど これでいいのか
日本は 今 人類史上経験したことのない 
        飽食の真っ只中にいる
人はそれに酔い 
  ガラスの橋脚の上の橋にいることを
                忘れてる
食糧自給率を低下させ
森林を破壊して動物の肉を飼い
食料を輸入して 捨てている
金儲けと 人の食への飽くなき探求
その陰で 世界各地の人たちが 
              飢餓に喘ぎ 
 多くの子どもが 発育を阻害されている


かつて 子ども時代に 
    空腹を一杯経験した大人たちは
        食への飽くなき渇望を 
           バネに 働いた
そして今 日本はかつてない飽食の時代


空腹と貧しさを知っている
     世代の大人たちは    
           まだ理解できても
豊かさと飽食しか知らない 子どもたちは
  荒れた田畑 失われた森林 
           と共にどう生きるのか  


今 日本語の「もったいない」が
           世界に広まっている
今 日本では「もったいない」が
           無視されている
捨てて かえりみられない食べ物
気づかれないまま捨てられる「人の心」
人は ガラスの橋脚の上の橋にいることを
               忘れている


         2007(平成19)年12月16日
  

Posted by 夢想花 at 01:53Comments(0)名もなき孤老の訴え
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