きょう昼過ぎに、仕事を終えて、我が家に帰ってきますと、我が家歴16年の飼い犬(雑種・めす・捨てられそうなことに見かねて16年前に娘がもらってきた、その娘も今はいいおばさん。当時子どもだった息子も今は自分のことが忙しくてたまに犬の頭をなでる程度、だから愛に飢えてるせいか・・・)が、私をみて、しっぽを振って、うれしいのか悲しいのか分からない風情で「クゥ~」と泣くので、思わず頭をなでて、ついでに首輪を外して、猫の額ほどの我が家の庭を散策する「自由」を与えてやりました。
と、そこへ、小一の孫が来たので、家の中に入り、カレーライスを食べさせている間に、すっかり犬のことを忘れてしまいました。
と、そこへ、妻が帰ってきて、外から素っ頓狂な声で「犬は~~~?」との疑問文。あわてて表へ出たら、いるはずの犬がいません。犬は、どうやら門扉の下をくぐって、我が家を脱出したらしい。あわてて、ご近所の人にもご協力を願って、大捜索ならぬ中ぐらいの捜索。妻の金切り声にせきたてられて、私も近所の家をさり気なく見るふりして、覗いて回る。「いない、ここにもいない。」「交通事故にあってへんか」「連れて行かれてへんか」・・・と、疑心が暗鬼する。
20分ほどたったでしょうか。裏の筋を、犬がとぼとぼと私に向かって歩いてくるではありませんか。しっぽを垂らして、とぼとぼしおしおと歩いてきました。自首するように、私の目の前で首を垂れました。この1年ほど老衰のために、見知らぬ人を吠える気力もなく、ましてや他人様に噛みつくような馬力も想像できないような状態でした。と思っていたのは、飼い主一族だけだったのでしょうか・・・? 犬は、エネルギーを振り絞って我が家をエクソダスしたのです。
だから心配は交通事故でした。事故に遭わなくてよかったな、これからは許可なく「外出」したらアカンぞ、と言い聞かせて我が家に連れて帰り、大団円し、我が家歴を継続することになりました。犬の逃避行に共感するとこもあって、ここで一句。
【老犬も 逃避行 夢求め】・・・字足らず。
ここで、教訓・・・くれぐれも、飼い犬の心に気を配りましょう。そうでないと、「熟年離別」ということになりかねません。
と、そこへ、小一の孫が来たので、家の中に入り、カレーライスを食べさせている間に、すっかり犬のことを忘れてしまいました。
と、そこへ、妻が帰ってきて、外から素っ頓狂な声で「犬は~~~?」との疑問文。あわてて表へ出たら、いるはずの犬がいません。犬は、どうやら門扉の下をくぐって、我が家を脱出したらしい。あわてて、ご近所の人にもご協力を願って、大捜索ならぬ中ぐらいの捜索。妻の金切り声にせきたてられて、私も近所の家をさり気なく見るふりして、覗いて回る。「いない、ここにもいない。」「交通事故にあってへんか」「連れて行かれてへんか」・・・と、疑心が暗鬼する。
20分ほどたったでしょうか。裏の筋を、犬がとぼとぼと私に向かって歩いてくるではありませんか。しっぽを垂らして、とぼとぼしおしおと歩いてきました。自首するように、私の目の前で首を垂れました。この1年ほど老衰のために、見知らぬ人を吠える気力もなく、ましてや他人様に噛みつくような馬力も想像できないような状態でした。と思っていたのは、飼い主一族だけだったのでしょうか・・・? 犬は、エネルギーを振り絞って我が家をエクソダスしたのです。
だから心配は交通事故でした。事故に遭わなくてよかったな、これからは許可なく「外出」したらアカンぞ、と言い聞かせて我が家に連れて帰り、大団円し、我が家歴を継続することになりました。犬の逃避行に共感するとこもあって、ここで一句。
【老犬も 逃避行 夢求め】・・・字足らず。
ここで、教訓・・・くれぐれも、飼い犬の心に気を配りましょう。そうでないと、「熟年離別」ということになりかねません。