2008年05月05日

詩・・・「子ども」

 きょう、5月5日は「子どもの日」。この日に寄せて、「ドロシー・ロー・ノルト」というアメリカの家庭教育学者の作った「子ども」という詩をご紹介します。この詩は、スウェーデンの中学校の社会科の教科書「あなた自身の社会」(アーネ・リンドクウィスト,ヤン・ウェステル著,川上邦夫訳:新評論から出版:155頁)に収載されています。この詩の作者、ドロシー・ロー・ノルト(Dorothy Law Nolte)は、この教科書では、ノルトはホルトとなっています。


        子ども

  批判ばかりされた 子どもは
 非難することを おぼえる

  殴られて大きくなった 子どもは
  力にたよることを おぼえる

  笑いものにされた 子どもは
  ものを言わずにいることを おぼえる

  皮肉にさらされた 子どもは
  鈍い良心の もちぬしとなる

  しかし,
  激励をうけた 子どもは
  自信を おぼえる

  寛容にであった 子どもは
  忍耐を おぼえる

  賞賛をうけた 子どもは
  評価することを おぼえる

  フェアプレーを経験した 子どもは
  公正を おぼえる

  友情を知る 子どもは
  親切を おぼえる

  安心を経験した 子どもは
  信頼を おぼえる

  可愛がられ 抱きしめられた 子どもは
  世界中の愛情を 感じとることを おぼえる



※ そんなことは常識ヤと思われるかも知れませんが、人間の赤ちゃんは、容貌も声も仕草も、可愛く生まれ育ちます。赤ちゃんを見たら「可愛い!!」というのが、おきまりの第一声です。親や大人から、可愛がられることを前提条件として、生まれ育っていくよう、遺伝子で設計されているそうですね。親や大人から、可愛がられて、受け止めてもらって、初めて、生存を保障され、人間社会に入っていける・・・。人間の赤ちゃんは、生まれた直後は、例えば猿や馬のような“生活力”はありませんが、生まれてから獲得した後天的な力によって、数年もしないうちに、猿や馬よりも可能性を広げていきます。ですが、その大前提は、親や大人に可愛がられ受け止めて育てられることです。このブログのあちらこちらに私の思いは載せているのですが、4月13日、14日、21日~28日号の辺も見ていただければ有り難いです。

 1951(昭和26)年のきょう、「児童憲章」が制定されました。  

Posted by 夢想花 at 01:20Comments(0)子ども
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