2008年03月11日

カンボジアに学校を

kao11icon11 昨日、TBSテレビ「夢の扉」を見て、心打たれました。

   カンボジアに9つ目の学校を
  ~~~ 改めて 「学校の意味は?」 ~~~

 日本人の北條友梨さん(77歳)が、内乱と貧しさのため学校へ行けない子どもたちのために、カンボジアに今まで8つの学校を造り、今、9つめの学校づくりのため、奮闘されていることが放映され、感動しました。学校に行けないのが当たり前のような状況下にある子どもたち。子どもたちも親たちも、ゴミ捨て場からお金になるようなモノを拾って、家計の足しにする。子どもの数も多く、親は、家計のために、子どもの稼ぎをアテにして、子どもたちは学校へ行けない。そんな子どもたちも、「お母さんを助けたい」という思いを一杯持っている。

 kao11学校に行きたくても行けない。親も学校へ行った経験がないから、子どもに教育を受けさせることの大切さを直ちに理解しない。北條さんの働きかけや村長の親たちへの説得。そうして、子どもたちと親たちが、学校へ行くことに目覚めていきます。そんな中での、北條さん達による学校建設。子どもたちも、工事を手伝います。番組の内容をすべて詳述することはできませんが、私は番組を見て、涙が出てきました。

 face08私は、1950(昭和25)年に日本の小学校へ入学しました。カンボジアとでは状況は大きく違いますが、それでも当時、貧困や社会の混乱が日本の子どもたちにも、私の学校生活にも影を落としていました。当時は、教科書が有償で、私の家もすぐには教科書を買えず、友達から教科書を写させてもらったこと、クレヨンを買えずに授業で絵を描く時間がイヤだったこと、給食代を払えずに先生からみんなの前で請求されて恥ずかしかったこと、ノートを買えないから地面に尖った石ころで書いて計算したり字を覚えたりしたこと、幸い私は高校へ行かせてもらったけど中学校の友達が経済的理由のために高校へ行けずに悲しんでいたその悲しみを見てきたこと・・・いろいろなことが、番組を見て、思い出されました。カンボジアの多くの子どもたちは、私が経験したよりもっと厳しい状況の中にあるのです。

 icon23カンボジアの子どもたちには、学校がなさ過ぎる。それに対して、日本の今の子どもたちには、学校があって当たり前、いや「学校という刺激」が氾濫している状況だと思います。学校があるということ自体は、幸せなことには違いないのですが、学校があって当たり前、という状況の中では、「学校の意味」や「勉強の意味」が深く考えられなくなる・・・何よりも「学ぶことの喜び」がどこかへ行ってしまう、ということになってしまいはしないでしょうか?
 face07日本でも、かつては、学校へ行けない子どもたちが多くいました。今、当たり前のような状況の中で、改めて、「学校の意味」「勉強の意味」「学べることの意味」「学ぶことの喜び」といったものを、考えさせられました。

 ・・・私も、さらに考えていきたいと思います。「学ぶことの意味」を、皆さまも、お子様と、お話し合いされてはどうでしょうか?


 face08私も、年の割には、それなりにやってるゾ、との自負もちょこっとはあったのですが、77歳の北條友梨さんの生き方には、ガツンと頭を叩かれたような気がしました。かと言って、私は日常のぬくぬくとした環境の中にいてしか応援のできない凡俗な人間ですが、北條さんはじめ関係者の皆さま、お体に気をつけて、ご成功をお祈りします。でも、77歳北條さん、本当に素晴らしい人生を歩まれているのですね。 北條さんの圧倒的な行動力の前には、私のように優柔不断で怠惰な人間の言葉は空疎そのものですが、北條さんの生き方を励みに、私もそう簡単に老け込んだらアカンぞ、と思いを新たにしました。
この番組も、ぜひ再放送して欲しい。
 
 この番組のアドレスです。ぜひ、クリックしてみてください。
http://www.tbs.co.jp/yumetobi/backnumber/20080309.html

北條友梨さんが代表を勤められるボランティア団体「アーク」のアドレスです。
http://ark-hakobune.at.webry.info/  

Posted by 夢想花 at 00:03Comments(0)元気印・生きる
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